第55回 景気分析と予測

2004

「日本経済のマクロ経済分析」研究成果報告
(主査: 伴金美・大阪大学大学院経済学研究科教授
高林喜久生・関西学院大学経済学部教授 )

当研究所のマクロ経済分析プロジェクトチームでは、在阪の大手企業・団体の若手スタッフの参加の下で研究会を組織し、予測に必要な景気の現状分析、外生変数の想定について、共同で作業を行い、伴主査がマクロ計量モデルにより予測している。
12月8日に、本年度下期の研究成果として「2004年度の経済見通し」を発表した。また、高林主査の下に編成された特別研究チームによる「阪神タイガース優勝の経済効果を検証する」も併せて発表した。
ポイントは以下の通り。

* 2004年度の経済見通し…日本経済は2002年から景気回復軌道に乗っており、平成16年度(2004年度)の実質国内総生産(GDP)成長率は 1.8%、平成17年度(2005年度)も成長率は1.5%となるとみられる。これには、輸出が引き続き牽引役となるのに加え、民間設備投資の増加が大き く貢献。名目GDP成長率も2004年度には0.9%とプラスに転じ、デフレ脱却の足がかりも見えてくると思われる。

* 阪神タイガース優勝の経済効果…阪神グループ企業では阪神電鉄で売上高、利益とも過去最高となるなど大きな効果があった。また大阪地区でも消費を中心に景気を押し上げるなど、マインドの点でタイガース効果は大きな影響を与えたといえる。