Kansai Economic Insight Monthly Vol.31

2015-11-20

9月の鉱工業生産指数は2カ月ぶりの上昇も、7-9月期は前期比-0.3%と2期連続のマイナス。生産は減少トレンドにあり、底打ちの時期が見極め辛い。

10月の貿易は、対中輸出が前年比マイナスに転じたこともあり、輸出総額は32カ月ぶりの同マイナス。輸入は2カ月連続の同マイナス。結果、貿易収支は8カ月連続の黒字となり、前年同月から拡大した。

10月の消費者態度指数は2カ月ぶりに改善したが、小幅にとどまる。一方で、景気ウォッチャー調査は4カ月連続の悪化。クリスマス・年末商戦への期待から先行きは上昇。

7月の関西2府4県の現金給与総額は2カ月ぶりのプラス。8月の「関西コア」賃金指数は2カ月連続のプラス。賃金は緩やかな回復基調。

9月の大型小売店販売額は6カ月連続の前年比プラス。

9月の新設住宅着工戸数は微減し、2カ月連続のマイナス。分譲の減少が響いた。10月関西のマンション契約率は2カ月連続で70%を割り込んだ。

9月の有効求人倍率と新規求人倍率はともに上昇。失業率は前月から上昇し、6カ月連続の悪化となったが、新規求職の動きを反映した労働力人口の増加がみられ、雇用情勢は引き続き堅調である。

10月の公共工事請負金額は4カ月連続で2桁の前年比マイナス。9月の建設工事は7カ月ぶりの同マイナス。公共工事の減速もあり、建設工事は停滞している。

10月の関空への訪日外客数は前年比+50.9%と33カ月連続のプラスとなったが、伸びは前月から減速した。8月の関空への訪日外客数は中国と韓国からの客数が2カ月連続で歴史的な水準となった。

10月の製造業購買担当者景況指数は前月比横ばいであるが、3カ月連続で50を下回っている。工業生産の前年比伸びは3カ月連続の減速。一方、社会消費品小売総額の前年比伸びは3カ月連続で幾分加速しているが、昨年通年の伸びを依然下回っている。中国経済への下方圧力はしばらく続こう。

関連論文

稲田 義久
経済予測

Kansai Economic Insight Monthly Vol.60-景気は足下停滞気味、先行きは悪化の兆し-

[ Monthly Report(関西) ] AUTHOR稲田 義久 / 豊原 法彦 / 木下 祐輔 / 生田 祐介 / CAO THI KHANH NGUYET / 馬 騰 DATE2018-04-24

PDF_direct

Abstract/Keywords

月次レポート, 関西経済

-景気は足下停滞気味、先行きは悪化の兆し- ・2月の鉱工業生産指数は2カ月ぶりの前月比プラスだが、1-2月平均は10-12月平均比で大幅下落した。なお、近畿経産局は基調判断を「持ち直しの動きで推移」と前月から据え置いた。 ・3月の貿易収支は2カ月連続の黒字となり、黒字幅は前年比大幅拡大した。原動機と半導体等電子部品の貢献により輸出が伸び、一方、輸入が13カ月ぶりに減少したため。 ・3月の景気ウォッチャー現状判断DIは3カ月連続で前月比悪化。インバウンド需要や春物商材の販売は好調だったが、円高・株安の影響から消費マインドは悪化した。 ・1月の関西主要府県(大阪府・兵庫県)の現金給与総額は一定の改善が見られるが、足下物価の上昇が続いており、実質賃金の伸びは停滞している。先行きには依然注意が必要である。 ・天候不順の影響で、2月の大型小売店販売額は4カ月ぶりの前年比マイナス。野菜価格高騰でスーパーの販売額は増えたが、春物衣料需要低下のため、百貨店の販売額は減少した。 ・分譲の好調の影響で、2月の新設住宅着工戸数は前年比大幅に増加し、6カ月ぶりのプラス。 ・2月の有効求人倍率は前月比横ばい。完全失業率は2カ月ぶりに悪化したものの、雇用環境は引き続き堅調である。 ・3月の公共工事請負金額(季節調整値)は前月比大幅増加し、4カ月ぶりのプラス。結果、1-3月期は2四半期連続の前期比プラスとなった。 ・2月の建設工事出来高は3カ月ぶりの前年比減少。関西ではオリンピック・パラリンピックの影響は見られず、伸びは低調である。 ・3月の関空への訪日外客数は13カ月連続で前年比増加。また、12カ月連続で2桁増が続いており依然好調である。 ・中国の実質GDPは、2018年1-3月期に前年同期比+6.8%成長した。17年7-9月期以来、3四半期連続で同じ伸び。2018年の政府目標である6.5%成長を上回った。
稲田 義久
経済予測

Kansai Economic Insight Monthly Vol.59-景気は足下、先行きともに横ばいから改善傾向に-

[ Monthly Report(関西) ] AUTHOR稲田 義久 / 豊原 法彦 / 木下 祐輔 / 生田 祐介 / CAO THI KHANH NGUYET / 馬 騰 DATE2018-03-23

PDF_direct

Abstract/Keywords

関西経済, 月次レポート, KEIM

-景気は足下、先行きともに横ばいから改善傾向に- ・1月の鉱工業生産指数は前月比大幅低下し、4カ月ぶりのマイナス。また、10-12月平均比でも大幅下落した。なお、近畿経産局は生産の基調判断を前月から据え置いた。 ・2月の貿易収支は2カ月ぶりの黒字となったが、黒字幅は前年同月と比べ縮小した。輸出額は増加した財と減少した財の全体で横ばいだが、輸入額が中国産衣料品を中心に伸びたため。 ・2月の景気ウォッチャー現状判断DIは2カ月連続で前月比悪化。春節によるインバウンド需要や冬物商材の販売は好調だったが、天候不順の影響で景況感は悪化した。 ・12月の関西2府4県の現金給与総額は10カ月連続の前年比増加。2017年通年では関西の改善幅が全国を上回った。実質賃金総額は5カ月連続で上昇したものの、物価上昇の影響で伸びは減速。 ・1月の大型小売店販売額は3カ月連続の前年比プラス。百貨店は高額品が国内外向けに好調、スーパーは野菜価格の高騰もあり、いずれも販売額が伸びた。 ・1月の新設住宅着工戸数は5カ月連続の前年比減少。利用関係別にみると、持家、貸家、分譲のいずれも減少が続いており、低迷している。 ・1月の有効求人倍率は5カ月連続の前月比上昇。完全失業率は3カ月ぶりに改善しており、雇用環境は引き続き堅調である。 ・2月の公共工事請負金額は5カ月ぶりの前年比減少。季節調整値で見ても、3カ月連続で減少している。 ・1月の建設工事出来高は2カ月連続の前年比増加。関西ではオリンピック・パラリンピックの影響は見られず、伸びはほぼ横ばいにとどまった。 ・2月の関空への訪日外客数は12カ月連続で前年比増加。また、11カ月連続で2桁増が続いており好調である。 ・中国2月の製造業の購買担当者景況指数は19カ月連続で景気分岐点を上回っているが、直近3カ月は減速感がみられる。