文明史への挑戦 少子高齢化時代の日本、そして世界へ

2007

「少子高齢化研究会」成果報告
主査:
鷲田清一 大阪大学総長
委員:
上原恵美 京都橘大学文化政策学部教授
山極寿一 京都大学大学院理学研究科教授
小浦久子 大阪大学大学院工学研究科准教授
中西 寛 京都大学大学院法学研究科教授
玄田有史 東京大学社会科学研究所教授

人口減少問題を含め少子高齢化への時代変化は、個人が一生の中で経験する結婚、子育て、仕事、介護などの問題から、家族、社会、国家といった人間社会の ありようを含め、とてつもなく大きな問題の到来が予想されるものである。この文明史を画するともいえる変化を前に、現在のわが国の取り組みは、年金等財政 問題や、応急処置的な人口対策にとどまっている。また、各界の議論も医療や男女共同参画など少子高齢化の一面に焦点をあてたものが中心である。本研究は、 これら各論的討論を超え、少子高齢化を人類の歴史にとっての新しいステージと捉え、長期的スコープの中で根本的、かつ多面的な視点から取り組むものであ る。具体的には、文化、哲学、生態学、労働経済、環境デザイン、国際政治の各分野の専門家からなる学際的研究により、実り多い少子高齢化自体への英知と勇 気を導こうとするものである。
なお、今回の研究事例をもって平成16年度から続いた「少子高齢化に伴う課題に関する研究会」は解散し、今後は新たな課題をテーマとしてスタートしたい。また、この研究事例はサントリー文化財団の助成を受けて実施した。