研究成果

research project

2014年度報告書が完成しました。

DATE : 

本研究プロジェクトでは2012年度から、日本の中小企業が「ものづくり」を東アジア諸国で展開するために相手国および日本側でとるべき施策・体制を検討し、提言を策定することを目的として、中小企業の東南アジア進出に関する実践的研究に取り組んできました。2014年度においては、今までの研究成果を体系的にまとめ、総合的な政策提言として公開セミナーと出版を通じた対外発信を行うことを目的として、オープン・ネットワーク型の研究会、現地調査(ベトナム)、国内調査を組み合わせて実施しました。

本資料は、アジア太平洋研究所の「中小企業の東南アジア進出に関する比較研究」プロジェクトの2014年度の活動実施報告として作成したものです。以下では、2014年度に実施した研究活動の概要(研究目的、体制、主要な活動及び研究会・公開セミナーでの議論のポイント)を中心に報告いたします。なお、本研究プロジェクトの成果と提言の詳細については、研究チームが執筆した書籍、『町工場からアジアのグローバル企業へ―中小企業の海外進出戦略と支援策』(大野泉編著、中央経済社、2015年4月予定)を別途、ご覧ください。

この研究成果の研究プロジェクト

  • 大野 泉

    中小企業の東南アジア進出に関する比較研究

    研究プロジェクト

    研究プロジェクト » 2014年度 » アジア太平洋地域の経済成長と発展形態

    RESEARCH LEADER : 
    大野 泉

    ABSTRACT

    リサーチリーダー

    主席研究員 大野 泉 政策研究大学院大学教授

     

    研究目的

    中小企業の東南アジア進出に関する実践的研究の成果を体系的にまとめ、総合的な政策提言として公開セミナーと出版を通じた対外発信を行うことを目的とする。

     

    研究内容

    本年度はベトナム、タイ等の受入れ体制の比較分析、日本国内各地の取組やベンチマークすべき東南アジア諸国の取組等について研究を実施する。これまでに大阪・関西及び国内各地域で構築した産学官のネットワークを基盤として、日本型ものづくりのアジア展開に関する戦略と提言について政策インパクトが高い発信をめざす。中小企業の海外展開における好事例を体系的に整理し、関西の支援機関や企業が現在進めている取組の参考になる情報を提供する。さらに中小企業の海外展開を積極的に推進している他国の取組を調べ、関西を含む日本の支援機関にとって参考になる情報を提供する。

     

    リサーチャー

    大野健一 政策研究大学院大学教授

    領家 誠 大阪府商工労働部中小企業支援室参事

    森 純一 前・JICAハノイ工業大学技能育成支援プロジェクト専門家

    関 智宏 阪南大学経営情報学部教授

    長嶌朱美 GRIPS専門職

     

    期待される成果と社会還元のイメージ

    上記をもとに研究成果を出版し、政策担当者・中間支援組織・経済協力機関・企業・研究者等を主対象に幅広く発信することをめざす。