関西地域間産業連関表2015年表の利活用:2020年表作成に向けて

研究プロジェクト 2025年度

ABSTRACT

研究計画

研究の背景

APIR関西地域間産業連関表は、関西2府8県+1地域を対象地域とする唯一無二の地域間産業連関表である。当プロジェクトでは様々な事象による経済社会活動に対する影響について産業連関表を用いて府県別・産業部門別に推計してきている。今後関西においては大阪・関西万博をはじめとするイベントの開催、さらにIRを機とした新たな産業の展開が予想され、産業連関表を用いた様々な経済分析が重要である。

分析の手法または現地調査の詳細

  • 関西地域間産業連関表2020年表の作成に向けたWebアンケート調査のデータ分析
    – 2020/23年の2時点のデータを用いたコロナ禍と平時の消費行動の比較分析
    – 2015/20/23年の3時点の消費行動の変容を物価等も考慮した比較分析
  • 関西地域間産業連関表2015年表を用いた大阪・関西万博の経済波及効果の検証
    – 関西観光本部と共同で万博来場者(国内・海外)に対し、独自にデザインしたアンケート調査を実施
    – アンケート調査データを用いて経済波及効果を3回に分けて検証
  • 関西地域間産業連関表2011年表・2015年表を用いた比較分析
  • 分析結果を関西経済白書やAPIRの各種レポートに掲載、マスコミ取材時、セミナー等における経済波及効果試算の一層のPR

期待される成果と社会貢献のイメージ

  • 大阪・関西万博の経済波及効果分析結果の外部発信すること
  • 関西地域間産業連関表2011年表・2015年表を公開すること
  • 分析成果は景気討論会や環太平洋産業連関分析学会やセミナー等で報告すること

関西地域間産業連関表を用いることで、関西における府県間・産業間の相互取引関係・供給構造の分析や、経済波及効果の推計を通じた政策評価を客観的かつ定量的に行うことが可能となる。これらの分析結果は、自治体の担当者にとっても、政策形成を行ううえでの重要な指針となるだけでなく、関西経済の現状および構造的特徴を説明する際の貴重な資料として活用されることが期待できる。

研究体制

研究統括

稲田 義久  APIR研究統括兼数量経済分析センター長、甲南大学名誉教授

 

リサーチリーダー

高林 喜久生 APIR上席研究員、大阪経済法科大学経済学部教授

 

リサーチャー

下田 充   日本アプライドリサーチ研究所 主幹研究員
下山 朗   大阪経済大学 経済学部 教授
入江 啓彰  APIR主席研究員、近畿大学 短期大学部商経科 教授
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