研究成果

research

データからみた日本とオーストラリアの観光産業の現状

Abstract

日本とオーストラリアの観光産業をTSAなどのデータから分析。国・地域順の訪日観光客数では7位であるが、その平均支出総額は2位のオーストラリア。現在、アジア太平洋では、富裕層を含めた中間層以上の海外旅行客は増加途上にあるが、訪日外国人観光客の支出の少なさが大きな問題点である。「観光立国」を目指す日本の課題とその解決策を、オーストラリアの政府と企業が設立した「全国労働者促進基金」の事例をヒントに探る。

関連論文

  • 森 剛志

    日本とオーストラリアのラグビー場の比較 ~2019年ワールド・カップに向けて~

    インサイト

    インサイト » トレンドウォッチ

     / DATE : 

    AUTHOR : 
    森 剛志 / 津崎 章裕 / Miles Neale

    ABSTRACT

    2019年ワールド・カップの開催に向けて、開催地のひとつである花園ラグビー場を見学しました。アジアで初めての開催であり、海外からの訪問客も引き付けるためには、どのような課題があるのか、会場設備について言及します。その後に、日本の会場と対比する形で、ラグビーを国民的スポーツとしているオーストラリアのスタジアム事例を紹介します。オーストラリアのスタジアムでは、Sports Hospitalityと呼ばれる、企業向けの施設やプレミアム・サービスがあります。国際レベルのスポーツ試合では、外国人観客が母国と同じような高級施設のニーズが想定され、日本のスタジアムが海外から来る観客の需要に応じて、新たに高級施設を建設するかどうかはインバウンド需要を増加させる一つの争点と考えます。

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  • 森 剛志

    オリンピックブームと関西の訪日観光戦略の構築

    研究プロジェクト

    研究プロジェクト » 2015年度 » 関西の成長牽引産業

    RESEARCH LEADER : 
    森 剛志

    ABSTRACT

    リサーチリーダー

    主席研究員 森 剛志 甲南大学教授

     

    研究目的

    オリンピックを数年後に控え、海外からの訪日観光客は毎年増加する傾向が続いている。これまでのオリンピック開催国の成功と失敗事例を検証するとともに、訪日観光客として今後も大きな需要が見込まれる中華圏(台湾、香港、中国大陸)からの観光客の選好を分析し、関西の行政や民間サイドでできることの可能性と潜在的な需要を分析する。

    関西の地方行政(大阪、京都、神戸、奈良)は、何をなすべきか。さらには、大手企業(百貨店、鉄道など)だけでなく、中小企業までを読者として想定し、これまで取りこぼしてきた消費性向が高い訪日客をひきつける秘策を、海外の事例からも学び取りつつ、現場検証・データ分析しまとめる。特に、遠方から来るオーストラリア・欧米人の1人あたり観光支出は高いことから、特にアジア・太平洋地域であるオーストラリア人が日本により多くくるための秘策を分析する。

     

    研究内容

    オリンピック開催国の現場取材、および関西での企業・行政の取り組みの現場取材という「足で稼ぐ」分析を行うとともに、インターネット調査やデータ分析を通じた実証分析を行う。特に、アジア・太平洋地域であるオーストラリアからの訪日観光客が求めている選好(日本の文化・伝統や食事へのあこがれ)などの潜在的需要を分析する。

     

    リサーチャー

    浅岡さおり 大阪観光局 MICE推進部 担当部長

    馬 欣欣 京都大学薬学部准教授

     

    研究協力者

    Miles NEALE  大阪大学大学院

    津崎 章裕  神戸大学大学院

     

    期待される成果と社会還元のイメージ

    関西の地方行政(大阪、京都、神戸、奈良)は、何をなすべきか。オリンピック開催国の成功と失敗事例を検証することで、日本・関西ブランドをどのように有効に海外の潜在的観光客にむけて発信していくべきか。関空からの快適な旅(食べる・泊まる・観光する)ための、街づくりとは。これを実現するために、関西の観光資源をどのように活用できるかなど、具体的な提案を考える。

    アジアからの観光客ための街づくり、さらにはオリンピックブームを最大限享受できる関西にするために活用できるように情報提供を行う。

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  • 森 剛志

    「相手を知る」観光客国別対応マニュアル ~観光大国フランスから学ぶ~

    インサイト

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     / DATE : 

    AUTHOR : 
    森 剛志

    ABSTRACT

    世界で最も多くの外国人訪問客を獲得している国の1つであるフランスでは、「観光客国別対応マニュアル」というものが作られています。このマニュアルは国別に観光客の特徴を浮き彫りにしたもので、パリ中のホテル経営者やレストランのオーナー、さらにはタクシーの運転手に配布されています。すべてフランス語で書かれているため、日本ではあまり知られていませんが、14か国の国別対応マニュアルとして、各国からの観光客の特徴を見事にとらえており、我が国にとっても重要な観光戦略上の資料であると考え、日本語に翻訳しました。ここでは、その概要を紹介した後、数か国分の日本語翻訳を掲載します。

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  • 森 剛志

    シンガポールに見る新しい空港の形 ~オリンピックブームと観光戦略~

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     / DATE : 

    AUTHOR : 
    森 剛志 / 津崎 章裕

    ABSTRACT

    2020年に開催される東京オリンピックに当たって、海外からの外国人旅行者の呼び込みにも注目されるが、その際、重要となるのが空路、すなわち空港である。日本は島国であるため、海外からの需要を呼び込むためには航空ネットワークの整備が必要不可欠である。現在日本国内において、空港法によって定められている国際空港は成田国際空港、東京国際空港、中部国際空港、関西国際空港、大阪国際空港の5つである。この内、大阪国際空港は関西国際空港が開港されたことにより、国際航空路線が全廃されたため、実質的には残りの4つの空港が日本における国際空港として機能している。インバウンド需要を考える上でアジア圏からの旅行者の割合は非常に高く切り離せない存在になっているため、アジア圏のハブ空港としてのポジションを獲得できるかどうかは重要な問題である。本稿ではアクセス面に於いてアジア圏と近く、また国際線の便数も1000万人規模となっている関西国際空港と東アジアの空港の代表としてシンガポール・チャンギ国際空港との異なる点について言及する。

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  • 森 剛志

    オリンピックブームと観光戦略 ~ロンドン五輪から得られる教訓とは

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     / DATE : 

    AUTHOR : 
    森 剛志

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  • 森 剛志

    チャイニーズ旅行者の好みと行動様式 ~黒門市場におけるアンケート調査より~

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     / DATE : 

    AUTHOR : 
    森 剛志

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  • 森 剛志

    関西における21世紀型ツーリズム構築

    研究プロジェクト

    研究プロジェクト » 2014年度 » 関西の成長戦略

    RESEARCH LEADER : 
    森 剛志

    ABSTRACT

    リサーチリーダー

    主席研究員 森 剛志 甲南大学教授

     

    研究目的

    チャイニーズ・リッチの潜在的需要、東京オリンピックの経済効果取り込み等を切り口に、IR (Integrated Resort) を含めた関西における21世紀型ツーリズムの構築に向けて研究する。

    研究内容

    アジアからの観光客の日本に対する「あこがれ」に関する経済的価値を抽出する。特に、チャイニーズ・リッチに関する分析を行う。中国からの観光客は「環境」と「医療」に高い関心をもっていることが政府観光局資料より明らかになっていることをふまえ、アジアの潜在的観光客の需要を正確にとらえつつ、関西にある多くの観光資源をうまく活用できるように情報提供を行う。

    リサーチャー

    林 健太 甲南大学准教授

     

    期待される成果と社会還元のイメージ

    統合型リゾートだけではなく、新しい潜在的需要の発見も含め研究する。関西の大企業だけでなく、中小企業までを読者として想定し、潜在的アジアからの観光客の需要を分析し、まとめる。