研究成果

research

関西地区と東海地区の経済・産業構造  東海経済の「元気の源」と関西経済の「飛躍の源」(2006年3月)

Abstract

「日本経済のマクロ経済分析」特別研究成果報告
(主査: 稲田義久・甲南大学経済学部教授
高林喜久生・関西学院大学経済学部教授 )

当研究所のマクロ経済分析プロジェクトチームでは、在阪の大手企業・団体の若手スタッフの参加の下で 研究会を組織し、稲田主査指導のもとマクロ計量モデルによる景気予測を行うとともに、高林主査指導のもと時宜に適したテーマに 関する特別研究調査を実施している。
特別研究については、年1回の研究調査報告、発表を行っている。今回は、バブル崩壊以降も自動車産業を中心に 堅調を維持した東海経済と、ここにきて回復基調を取り戻した関西経済との比較調査・分析を進め、特別研究成果として取りまとめた。

《要旨》
* 東海経済の活力は輸送産業、中でもトヨタ自動車の長期間にわたる好業績によるところが大きい。
しかも近年、その依存の度合いが高まっている。
* 近年の関西経済の回復はデジタル家電需要に牽引された家電産業の好調によるところが大きい。
またその産業構造は多彩でバランスの取れたものである。