日本経済(月次)予測(2025年11月)
<11月末までのデータを更新し、10-12月期の実質GDP成長率を前期比年率+2.5%と予測>

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ABSTRACT

11月発表データのレビュー

  • 今回の予測では、11月末までに発表されたデータを更新した。家計消費関連、公共工事、及び国際収支状況を除けば、10-12月期GDP推計に必要な基礎月次データの約1/3が更新された。
  • 11月17日発表のGDP1次速報によれば、7-9月期の実質GDPは前期比年率-1.8%と6四半期ぶりのマイナス成長となった。市場コンセンサスやCQMの平均最終予測に近い結果となった。
  • 10月の生産指数は前月比+1.4%上昇し2カ月連続のプラス。結果、10月は7-9月平均比+2.6%上昇した。経産省は生産の基調判断を「一進一退」と前月から据置いた。
  • 10月を7-9月平均と比較すれば、消費財出荷指数は+3.4%、建築工事費予定額は+12.9%、資本財出荷指数は+2.7%といずれも上昇した。10-12月期の実質民間需要は前期から増加の可能性が高い。
  • 10月の輸出入動向(日銀ベース)を7-9月平均と比較すれば、実質輸出額は-1.8%、実質輸入額は-2.6%とそれぞれ減少した。10月の実質財貨純輸出は実質GDP成長率にプラス寄与となった。

DETAIL

10-12月期実質GDP成長率予測の動態

▶最新のデータを更新の結果、CQM(支出サイド)は、10-12月期の実質GDP成長率を前期比年率+2.5%とプラス成長を予測した。前回の予測(+2.0%)から上方修正。また、生産サイド(主成分分析モデル)は、同+1.2%と予測。結果、両モデルの平均予測は同+1.8%とプラス成長の可能性が高い。11月の市場コンセンサスは同+0.6%と幾分低めの予測である。

10-12月期インフレ予測の動態

▶10月の全国消費者物価コア指数は前年同月比+3.0%と50カ月連続の上昇、インフレ率は3カ月ぶりに3%台に戻った。

▶今回のCQMは、10-12月期の民間最終消費支出デフレータを前期比+0.5%、国内需要デフレータを同+0.4%と予測。交易条件は小幅悪化、ヘッドライン(GDPデフレータ)インフレ率を同+0.4%と予測する。

 

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