ABSTRACT
- 12月8日に発表された7-9月期GDP2次速報によれば、実質GDP成長率は前期比年率-2.3%で、6四半期ぶりのマイナス成長となった。1次速報(同-1.8%)から下方修正された。
- GDP2次速報を反映し関西経済予測を改定。関西の実質GRP成長率を2025年度+1.0%、26年度+0.9%、27年度+1.2%と予測する。前回予測(11月27日公表)と比べて、GRP成長率を25年度は前回から-0.1%ポイントの下方修正、26年度は据え置きとした。今回から新たに27年度の予測を追加した。
- 成長に対する寄与度をみると、民間需要が2025年度+1.1%ポイント、26年度+0.9%ポイント、27年度+1.2%ポイントと成長の太宗を占める。公的需要は、25年度は成長に対する寄与はなく、26‐27年度は+0.1%ポイント、+0.2%ポイントと小幅に成長を下支える。域外需要は25年度-0.1%ポイント、26年度-0.1%ポイント、27年度-0.2%ポイントと成長引き下げ要因となる。
- 日本経済においては、日中関係悪化や米国金融市場調整がリスクとして指摘される一方、高市内閣の経済政策に対する下支え期待もある。特に関西では、中国からのインバウンド需要の比重が相対的に高いことから、日中関係悪化の影響が全国に比べて大きく表れる可能性がある。
予測結果表
