新しいマクロ経済モデルの応用試行

2014-04-30

リサーチリーダー

研究員 岡野光洋

 

研究目的

これまでに構築したモデルを用いてシミュレーションを試行し、関西経済への適用の可能性を探る。 

 

研究内容

関西経済の構造的特徴(家計の嗜好、企業の技術構造など)を、パラメータ値の推定によって定量的に捉える。さらにマクロ経済理論をベースとする形で、各種の政策シミュレーションを行うことを可能とする。

 

リサーチャー

松林洋一 神戸大学大学院経済学研究科教授

北野重人 神戸大学経済経営研究所教授

井田大輔 桃山学院大学経済学部准教授

 

期待される成果と社会還元のイメージ

理論的に透明度の高いモデルを用いることによって、政策効果の波及メカニズムを、理論に即して追跡することが可能になり、企業・経済団体の方々にも、情勢判断の一助となる。本年度は特に、地方モデルの特性を活かして、地方政府と中央政府を区別する。これによって、国税と地方税を区別して分析することが可能になり、消費税、所得税、法人税といった各種税制の変更が地方経済に与える影響を理論的、定量的に把握できることをめざす。

著者

関連論文

岡野 光洋
ディスカッションペーパー

地域四半期GDPの推計に向けた諸課題

[ ディスカッションペーパー ] AUTHOR岡野 光洋 / 稲田 義久 DATE2016-03-14

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Abstract/Keywords

四半期GDP, 関西経済, 地域別支出総合指数,REDI

本稿では、地域データの利用促進を目的として、関西地域を対象に県民経済計算の 四半期化を試みた。四半期化にあたっては、内閣府「地域別支出総合指数」をもとに補 助系列を推計して年度系列を分割する「分割法」を用い、これを、全国の四半期GDP を関西地域について按分する「按分法」の結果と比較した。本稿では、以下のことが 確認された。補助系列の推定の際にあてはまりの良いものについては、按分法との乖 離が小さく、あてはまりの悪いものについては乖離が大きくなった。次に、分割法と 按分法の結果の違いは水準の違いに表れ、変化率の違いにはあまり反映されなかった。 また、按分法に比べて分割法の変動が小さくなる傾向がみられた。
岡野 光洋
研究プロジェクト

新しい関西マクロ経済モデルの応用試行

[ 2015年度/経済予測とソリューションの提供 ] AUTHOR岡野 光洋 DATE

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Abstract/Keywords

関西経済、地域DSGEモデル、政策評価

リサーチリーダー

副主任研究員 岡野光洋 大阪学院大学講師  

研究目的

動学的確率一般均衡モデル(Dynamic Stochastic General Equilibrium:DSGE)を関西経済に適用することによって、関西経済の特徴を理論的基礎付けのあるマクロ一般均衡体系おいて定量的に考察する。本研究を通じて、関西経済の長期低迷の要因となる候補を、シミュレーション分析を用いて浮き彫りにする。また同時に、シミュレーションに必要な関西データの整備が不十分である点に着目し、その問題を克服すべく、関西四半期データベースの構築を行う。  

研究内容

2014年度までに構築・改良した関西版DSGEモデルを基本とし、頑健性の検証、拡張、各種シミュレーションの実施を行う。モデルを2地域の体系に拡張する、財政政策の経済効果をモデルに取り入れることなどを検討し、各種財政政策のシミュレーションや生産性ショック等の関西経済への波及について分析する。 本研究の特色は、特定の地域経済を対象とすることである。特に日本国内において、地方財政を扱ったDSGEモデルには例がなく、地域に則した形でマクロ経済を記述し、政策効果を評価することが貢献となりうる。  

リサーチャー

松林洋一 神戸大学大学院経済学研究科教授 北野重人 神戸大学経済経営研究所教授 井田大輔 桃山学院大学経済学部准教授  

期待される成果と社会還元のイメージ

関西経済の構造的特徴(家計の嗜好、企業の技術構造など)を、パラメータ値の推定によって、定量的に捉えることができる。さらにマクロ経済理論をベースとする形で、各種の政策シミュレーションを行うことが可能である。理論的に透明度の高いモデルを用いることによって、政策効果の波及メカニズムを、理論に即して追跡することが可能であり、企業・経済団体の方々にも、情勢判断の一助として利用してもらうことが可能である。

足元の経済情勢判断の材料として用いることが可能であるとともに、関西経済の構造的特徴を、内外において説明する際の貴重な資料となりうる。またモデルを用いて関西経済の中長期的な経済予測を行うことによって、自社の経営戦略を構築するうえでの重要な指針となりうるはずである。

岡野 光洋
インサイト

関西経済が抱える長期的課題とは?―新しいタイプの「関西経済モデル」の探求から ―

[ トレンドウォッチ ] AUTHOR岡野 光洋 / 井田 大輔 DATE2015-04-13

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Abstract/Keywords

関西経済,地域DSGEモデル,全要素生産性

アジア太平洋研究所『2014年版 関西経済白書 ―KANSAI発のイノベーションとは何か―』(以下、関西経済白書)では、関西経済が長期低迷に陥っていることを指摘し、その要因分析と打開策の検討を中心に議論を展開してきました。関西経済をマクロの視点から、さらに長期的な視点で眺めたとき、国内の他地域経済とはどのような違いがあるのでしょうか。もちろん様々な要因を考えることができますが、本稿では特に、「民間企業設備(以下、設備投資)」「民間住宅投資(以下、住宅投資)」「全要素生産性」の3つに注目します 。
岡野 光洋
ディスカッションペーパー

Development of a Regional DSGE Model in Japan: Empirical Evidence of Economic Stagnation in the Kansai Economy

[ ディスカッションペーパー ] AUTHOR岡野 光洋 / 井田 大輔 / 北野 重人 / 松林 洋一 DATE2015-04-13

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Abstract/Keywords

Kansai economy, Area DSGE, productivity, residential investment

Using a dynamic stochastic general equilibrium model, this study empirically examines Japan’s Kansai Region to ascertain causes of its long-run economic stagnation. Simulations and the empirical investigation demonstrate that stagnant private residential and equipment investments and productivity persistency are structural problems responsible for Kansai’s unique economic fluctuations.
稲田 義久
経済予測

Kansai Economic Insight Monthly Vol.23

[ Monthly Report(関西) ] AUTHOR稲田 義久 / 岡野 光洋 / 林 万平 / 木下 祐輔 DATE2015-03-20

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Abstract/Keywords

関西経済,月次

<要 旨> 1月の鉱工業生産指数は前月比+5.8%と2カ月連続の上昇。生産の基調は緩やかな回復である。 2月関西の貿易は、輸出は24カ月連続で前年比増加、輸入は2カ月ぶりに同増加。結果、貿易収支は2カ月連続の赤字となり、赤字幅は同870億円悪化した。 2月の消費者態度指数は3カ月連続の前月比改善。同月の景気ウォッチャー現状判断DIも3カ月連続の改善。春節もあり訪日外国人消費が改善に寄与。消費者心理に改善の動きがみられる。 11月(関西2府4県)、12月(関西コア)の現金給与総額の伸びは前月から加速。賃金は上昇基調が続いている。 1月の大型小売店販売は7カ月連続の前年比プラスで小幅改善を続けているものの、百貨店では前年増税前の駆け込み需要の影響がみられ、減少に転じた。 1月の新設住宅着工戸数は5カ月連続の前年比大幅減。持家と貸家、分譲が全て減少した。 1月の有効求人倍率は横ばい。2カ月続いた改善傾向が一服したが、インバウンド需要への対応から卸売・小売業や宿泊業で新規求人が増加。失業率は上昇したが非労働力人口減少と就業者数増加がみられる。 2月の公共工事請負金額は前年比-18.3%と4カ月連続の大幅減。公共工事受注は引き続き減速している。 1月の建設工事は前年比+1.4%と33カ月連続の増加も、伸びは10カ月連続で1桁となった。建設工事の伸びは停滞している。 関空への訪日外客数は大幅な伸びが持続している。2015年1月には、訪日外客数が287,120人(前年比+34.0%)と、24カ月連続で増加。一方、出国日本人は239,090人(同-6.2%)と、13カ月連続の低下となった。 2月の中国の製造業購買担当者景況指数は、2カ月ぶりに前月から改善したが、2カ月連続で50を下回っている。