関西における産業高度化のあり方調査

2003

「関西における産業高度化のあり方調査」研究成果報告
(委員長:橋本介三大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)

日本経済の最大の強みは、製造業・ものづくりにあり、なかでも製造業の世界的大集積地である関西が、その高度化の先端を切り、磨きをかけていくことが、地 盤沈下に苦慮する関西の再生・発展にとって不可欠であり、これがひいては日本経済の永続的な国際競争力に大きな貢献を果たすものである。
本調査では、この問題意識のもとで、調査研究会(委員長:橋本介三大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)を設け、1年間、産業高度化に積極的に取り組ん でいる、全国7地域の企業・行政・関連機関などの事例調査を実施し、その中から、関西また全国の地域が学ぶべき産業高度化・活性化施策を抽出することとし た。
本研究成果が、ものづくりに対する再認識を促し、産業の高度化・発展に関西の経済界・大学・行政等が総力をあげて取り組むきっかけのひとつにつながることが期待される。

【報告書のポイント】

* 日本の製造業の強みのひとつは、「熟練基盤技術」、これを企業、地域が先端・成長部門の育成など企業戦略・地域産業戦略に有効に連結させることが、発展の鍵。
* パワー・インキューベーションの設立促進:IPO(株式公開)を目指す企業輩出を主眼とする。
* 先進地域事例に共通する高度化戦略
熟練基盤技術の重視、産学官など各界の共通の危機感。集中と選択、産学官の連携、戦略を推進する人材を重視、特に「産業ディレクター」的人材の存在。
* 各地の先進事例をふまえての関西の産業高度化のための地域戦略
①振興分野への資金・人の集中 ②「熟練基盤技術型企業」の維持・強化、その大学、公的研究機関の連携 ③産業ディレクターの確保と役割強化など