ABSTRACT
6月発表データのレビュー
- 今回の予測では、6月末までに発表されたデータを更新した。5月の家計消費支出関連や公共工事関連を除けば、4-6月期GDP推計に必要な基礎月次データほぼ2/3が更新された。
- 5月の生産指数は前月比+0.5%と2カ月連続の上昇。4-5月平均は1-3月平均比-0.2%小幅低下した。経産省は5月の生産の基調判断を「一進一退」と前月から据置いた。
- 4-5月平均を1-3月平均と比較すれば、就業者は+56万人、雇用者数は+48万人、いずれも増加した。4-5月期の労働市場は比較的強い回復となった。
- 4-5月平均を1-3月平均と比較すれば、小売業販売額は+3.0%、建築工事費予定額は-3.5%、資本財出荷指数は-1.1%となった。4-6月期の実質民間需要は緩やかな回復となろう。
- 4-5月平均の輸出入動向(日銀ベース)を1-3月平均と比較すれば、実質輸出額は-1.2%、実質輸入額は-3.7%、それぞれ減少した。4-5月平均の実質財貨純輸出は実質GDP成長率にプラス寄与となった。
DETAIL
4-6月期実質GDP成長率予測の動態
▶最新のデータを更新の結果、CQM(支出サイド)は、4-6月期の実質GDP成長率を前期比+0.7%、同年率+2.8%と予測した。一方、生産サイド(主成分分析モデル)は、前期比年率+1.8%と予測。結果、両サイドの平均予測は同+2.3%。6月の市場コンセンサスは同+0.52%と、CQM予測よりかなり低く予測している。
▶実質GDP成長率(支出サイド)に対して、国内需要は前期比+0.4%ポイント、純輸出は同+0.3%ポイントの寄与度。市場コンセンサスはともに小幅のプラスとみている。

4-6月期インフレ予測の動態
▶5月の全国消費者物価コア指数(除く生鮮食品)は前年同月比+1.4%と57カ月連続の上昇だが、インフレ率は4カ月連続の2%割れとなった。
▶今回のCQMは、4-6月期の民間最終消費支出デフレータを前期比+0.7%、国内需要デフレータを同+1.0%と予測。同期の交易条件は大幅悪化するため、ヘッドラインインフレ率を同-0.1%と予測する。
