Digital XがもたらすCareer X
Abstract
リサーチリーダー
APIR上席研究員 松繁 寿和 高松大学経営学部教授、大阪大学名誉教授
研究の背景
AIに代表される技術革新や新型コロナウイルスによるパンデミックなどによる社会の変化により、仕事の中身やその進め方が大きく変化していると思われる。特に、DX(Digital Transformation)の加速化により、要求されるスキルが急速に変化している可能性は高く、労働者のスキルマッチングが重要な課題となっている。
そこで本研究では、近年の新技術の導入により人々の働き方がどのように変化したのか、特に求められるスキルと持っているスキルのギャップはどのように生じているのかを明らかにする。統計分析だけでなくフィールド調査を通じてより詳細な情報を入手し吟味することで、DXがCX(Career Transformation)におよぼす影響を明らかにしたい。
研究内容
・フィールド調査(ヒアリング調査)によるDXがもたらす仕事の変化分析。
①酒造、②介護、③宿泊の3分野で、調査対象企業を選定
ヒアリング項目は、
①コンピテンシー項目の変化、職場の配置転換
②リスキリング、職務変化(職種構成)
③技術の変化⇒求められる人材、スキルの変化など分野に応じた観点も含めて調査
・DXの進展に伴うCareer Xの変化、ミスマッチングの現状把握(マクロ)を行い、日本の現状と動向を分析。
<研究体制>
研究統括
本多 佑三 APIR研究統括、大阪大学名誉教授
リサーチリーダー
松繁 寿和 APIR上席研究員、大阪大学名誉教授、高松大学経営学部教授
リサーチャー
勇上 和史 APIR主席研究員、神戸大学大学院経済学研究科教授
岡嶋 裕子 京都先端科学大学経済経営学部准教授
久米 功一 東洋大学経済学部教授
小松 恭子 労働政策研究・研修機構研究員
平尾 智隆 摂南大学経済学部准教授
郭 秋薇 APIR研究員
期待される成果と社会還元のイメージ
・DXの進展・加速化がもたらすCareer Xの変化に、個人・企業・国はどう対応すべきかに関する提言を報告書としてまとめる。
・フィールド調査結果により得られた知見を基にフォーラムを開催。
・DXによる仕事の変化に関して、現状を分析し、課題を抽出する。自社でDXによる業務や組織改革を行う際の、方針や考えるべきポイントを提供する。
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研究成果
- 2023年度報告書が完成しました。 [ 2024-04-01 ]